りずむ 第五号 —たゆたう美と芸術あるいは時—(白樺サロンの会 平成28年3月30日 発行)

もくじ
*はじめに  平瀬礼太
*『最初の人間』と『涙するまで、生きる』ーアルベール・カミュの小説の映画化をめぐってー  東浦弘樹
*敵を打つ いや敵の像を打つ  平瀬礼太
*作品にみる神経と心持ちあるいは精神ー小出楢重、谷崎潤一郎と志賀直哉  呉谷充利
*ヴァージニア・ウルフの始まりと終わりの地ーセント・アイヴスとロドメル  石川玲子
*池田小菊未発表原稿 彼女の犯罪 翻刻・解説  池田小菊 吉川仁子・弦巻克二
*切手の失敗作  梁瀬 健
*エントロピーと時間 ーー時空とリズムに関する論考(三)ーー  橋元淳一郎

*編集後記

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News & Topics

2016.08.09
8月29日 10時30分~12時00分 東浦弘樹先生による講座「震災後に読むーアルベール・カミュの『ペスト』ーがまもなく始まります。是非、ご来聴を!  また東浦弘樹作芝居「「レミゼって呼ばないで〜または、本を飛び出したジャン・バルジャンの華麗な冒険」がフランス大使館の後援で上演。 日時・場所: 9/30(金)〜10/2(日)カフェシアター、ジャン・トゥトゥクー(大阪・花園町)。8月末までにご予約の場合、500円引き。ご期待ください!
2016.08.02
7/18 (月) 呉谷充利 「志賀直哉『暗夜行路』を読む -底なしの不安から東亜の美へ- 」 志賀直哉が『暗夜行路』に吐露する「底なしの不安焦慮」。かれが近代の科学に抱く不安が東亜の美に宥められ、ロダンの彫刻から救世観音像へとその美意識は変わる。東西の美は自然と心身の問題としてあること。『暗夜行路』が示唆する文明の問題を考えてみました。
2016.07.05
6月20日 呉谷充利「小出楢重・谷崎潤一郎と志賀直哉」  谷崎は「山間の霊気と日光とが凝り固まった」かのような「一踝の露の玉」たる吉野の「ずくし(熟柿)」の美を愛で、志賀は「大きな自然の中に溶込んで行く」自らの「陶酔感」を大山の夜空の静寂に見ます。小出楢重は奈良の江戸三で絵筆を取っています。精神と肉体の問題を谷崎の「刺青」や志賀の「大津順吉」を再読しながら、小出の絵画論を交えて考えてみました。
2016.06.12
5月16日、弦巻克二先生(奈良女子大学名誉教授)による「志賀直哉と奈良ー『暗夜行路』完成に向ってー」が行われました。「極論すれば、志賀直哉の関西在住時代には『暗夜行路』の「後篇(第四)」以後の課題―妻の過失とそれからの大山での解脱まで―が潜在し続けている。それがどのように作者に納得して書けたのかを、当時の作品(「雨蛙」「山科の記憶」「座右寶」)や事柄などを通して考えてみます。」(弦巻先生)
2016.05.03
志賀直哉旧居特別講座がはじまります!! 今回たくさんの方々から応募いただき、開講を待たず定員に達しました。有難うございました。初回は、5月16日(月)午前10時30分〜12時00分 志賀直哉と奈良―「暗夜行路」完成に向かって―講師:奈良女子大学名誉教授 弦巻克二   
2016.04.29
東浦弘樹氏 新作。タイトルは『レミゼって呼ばないで~または、本を飛び出したジャン・バルジャンの華麗な冒険』。 公演は9月30日(金)、10月1日(土)、2日(日)で、場所は大阪・花園町のカフェ+ギャラリージャン・トゥトゥク。  ご期待ください!
2016.04.08
新刊『りずむ』第五号 発売。"Contact us"クリックまたはAmazonで購入できます。
2016.03.22
平成28年度志賀直哉旧居特別講座「移ろう情景と内なる世界」が5月からはじまります。奈良ならではの珠玉の講座が志賀直哉旧居でおこなわれます。ご参加をお待ちしております。 〜「白樺サロンの会」
2016.03.05
6千点を越える志賀直哉の文学資料が日本近代文学館に寄贈!(新聞各紙記事 3月5日)。志賀直哉の文学における精神的リアリズムを証言する第一級の資料、叔父直方宛の未投函書簡(大正3年12月1日)は、奈良県立美術館と呉谷充利 (相愛大学教授)による志賀直哉遺品調査において見つかったものです。
2016.02.09
『りずむ 第五号』3月末 刊行予定。タイトルは「たゆたう美と芸術あるいは時」 ご期待ください!
2016.01.29
志賀直哉旧居が奈良県指定文化財に決定!まことに慶賀な事と存じます。この旧居の辿った道のりを思うとき、まことに感慨深いものがあります。近代の貴重な遺産が古都奈良の一角を占める。奈良の新しいページが開かれます。学校法人奈良学園様には改めてお慶び申し上げます。
2016.01.04
昨年度最後の志賀直哉旧居特別講座は吉川仁子氏による「夏目漱石「彼岸過迄」。短編を集めて構成されたこの作品の主題性が探られました。登場人物がはらむ矛盾や作品中に多く使われている対比表現が単なるレトリックではなく、ダブル・バインド、あるいは矛盾と見える表現で語られるほかない現実であり、「雨の降る日」でひな子の急死や自身が生死をさまよった経験が投影されていることも指摘。「彼岸過迄」の意味にも触れ、漱石が提示している「不思議」について解説。子どもの死を通して人智の及ばない現実を表し、そうしたものへの畏れが須永の意識に描かれていることも述べられました。(〜学校法人奈良学園ニュース&トピックスより抜粋。)
2015.12.04
12月21日(月曜日 10時40分~12時10分) 本年最後の「白樺サロンの会」講座、吉川仁子先生(奈良女子大学)の「彼岸過迄」が志賀直哉旧居(奈良市高畑町)で行われます。夏目漱石は、明治43年8月に修善寺温泉で胃病を悪化させ30分間の人事不省に陥り、命の危機に瀕しました。この大病の後、執筆される連載小説が『彼岸過迄』で「短篇を重ね」て「1長篇を構成する」という短篇連鎖の手法を取っています。作中には、連載の直前の明治44年11月に幼くして急死した五女ひな子の死をそのまま素材として取り込んだ「雨の降る日」という章があります。この章に着目されて、この作品の全体が改めて読み解かれ、味読されます。
2015.11.26
自ら訪ねられた作品ゆかりの地、セント・アイヴスとロドメルの美しい写真をご紹介されながら、作家との関係が紐解かれました。ヴァージニア・ウルフ、1882年、イギリスが大英王国として栄えたころに生まれ、第2次世界大戦の戦火が激しくなる1941年、自ら命を絶った女性作家。彼女は、人物の内面を描くというそれまでのリアリズムとは対照的な新しい小説形式に挑戦した作家のひとり。その手法は「意識の流れの手法」と呼ばれる。作品のなかから『灯台へ』と『幕間』が今回取り上げられ、モダニズム文学の一世界が語られました。(〜学校法人奈良学園ニュース&トピックスより)
2015.11.09
【志賀直哉旧居】11/16(月)文学作品の美しい風景が紹介されます!石川玲子先生による特別講座「ヴァージニア・ウルフゆかりの土地」イングランドの南西コーンウォール州にあり、レンガと白壁の建物、ペールブルーの海が美しい町サント・アイヴス。ロンドンの南方イースト・サセックス州の果てしなくうねる丘陵地帯にある小さな村ロッドメル。イギリスが生んだ作家ヴァージニア・ウルフ(1882-1941)と深い関わりを持ち、その作品にも大きな影響を与えた土地の風景や彼女が過ごした田舎家の写真を紹介しながら、イギリス文学の一名作を味わいます。
2015.10.31
平成27年10月19日(月)志賀直哉旧居特別講座は橋元淳一郎先生による「時空と生命ー相対論と量子論から見える時間と空間」宇宙の歴史にひそむ生命の誕生は物質の偶然の事実を超える謎をもつと話され、この生命をつつむ宇宙の時空は相対論と量子論の見方からすればその始まりと終わりは同じであり、時空のない状態になる。常識を超える科学の世界が披露されました。秋の一日、ご遠方からの来館者、専門家を交え、目からうろこの…最先端科学のサロンとなりました。
2015.10.09
10月10日(土)11日 (日)上演 チーム銀河 × 劇的集団まわりみち'39 「チェーホフなんか知らない ~または、余はいかにしてロシアの文豪となりしか~」 【作】東浦 弘樹 全館予約満席。 毎日新聞(10月7日)神戸新聞(10月6日)に詳細な掲載記事。 劇作家東浦弘樹氏誕生の記念碑的作品上演!
2015.09.27
2015年9月21日、梁瀬 健「切手に採用された美術品」志賀直哉旧居特別講座が行われました。美術品の写真絵葉書にその美術品の切手を貼る。美のハンター、梁瀬先生のご発案によるこの方法を「梁瀬式絵葉書切手」と改めて呼んでみたい。郵便はがきに美を愉しむ画期的な仕方が志賀直哉旧居から発信されました。奈良の秋の一日でした。
2015.09.13
秋の一日、お芝居ご鑑賞のご案内! カミュ研究の東浦弘樹先生作の芝居が上演されます! 『チェーホフなんか知らない -または、余はいかにしてロシアの文豪となりしか-』 ◆ 日時 ◆ 1) 10月10日(土)【 18:00~ 】 2) 10月11日(日)【 11:00~ 】 3) 10月11日(日)【 15:00~ 】 ※開場は開演30分前です。 ◆ 会場 ◆ アトリエS-pace(大阪) 〒536-0007 大阪府大阪市城東区成育2-5-4 06-6934-0014 ◆ 料金 ◆ 【前売】¥2,000- 【当日】¥2,500-
2015.08.22
美術史家、平瀬礼太氏の講座「戦争と美術」が志賀直哉旧居で行われました。「戦後、美術批評家にとって戦中の美術は『パンドラの箱』だった」(平瀬礼太氏)という言葉がみごとにその有様を捉えています。「作品の多くは行き先がわからず、また敗戦の際に焼却されたが、つぶさに見ていくと、それらは決して一様ではなく、また『空白』などではないことがわかる。これらに蓋をするのではなく、客観的に見ていきたい」「それが戦争を考える一つの視点、きっかけになれば」とも(〜学校法人奈良学園ニュース&トピックスより。他、同、朝日新聞奈良版記事、当日取材記事として毎日新聞奈良版、奈良新聞)
2015.07.31
この夏、戦後70年を迎えます。8月17日(月)美術史家平瀬礼太先生に「戦争と美術」のテーマでご講座をいただきます!奈良高畑、志賀直哉旧居 にぜひ足をお運びください。美術を通した戦争と人間の真実に迫るお話です。詳しくは「奈良学園セミナーハウス 志賀直哉旧居」(ホームページ)をご覧ください!
2015.07.22
白樺サロンの会第3回 講座は 関西学院大学東浦弘樹教授「カミュの『異邦人』、カミュと『異邦人』」! 「(この祖母の葬式のとき)……悲しくないのに、悲しい振りをした自分自身にぎこちなさを感じたカミュは、『異邦人』の主人公・ムルソーに「自分の感情の仮面をまとわせることを拒む」生き方をさせたのではないか。人間に嘘を要求する社会、またそのような社会に適応している人びとをカミュはこの作品のなかで批判していると東浦先生は述べられました。」(奈良学園「ニュース&トピクッス」から)  これにたいして、志賀直哉もまた書いています。「一つの心理—自己に起こっている心理状態—それを正確に捕える事は容易ならぬ事だ。捕えても、捕えても、その手からもれているものが残るだろう。……こうなると絶対に真実な懺悔などいうものはあり得ないかも知れぬ」(「手帖から」志賀直哉旧居にて)。まさに日本の文学とフランスの文学がこのサロンでつながる感動的な今日の東浦先生のご講座でした!
2015.06.18
志賀直哉旧居特別講座第2回「白樺サロン」奈良女子大学の弦巻克二名誉教授による「志賀直哉と池田小菊」を開催。 「志賀直哉と出会った小菊は、彼に亡き父の面影を重ね、志賀家の家庭教師を志願。昭和3年に教師を退職し志賀の門下に入る。昭和11年に小林秀雄の推薦で「鳩」を発表、昭和13年に志賀直哉との交流を描いた「奈良」は芥川賞候補作品になる。」 (以上、学校法人奈良学園 ニュース&トピックスより)
2015.06.06
仏文学者 杉本秀太郎さんご逝去。先生には「白樺サロンの会」設立の発起人に名を連ねていただきました。つつしんでご冥福をお祈りします。
2015.05.26
『りずむ』第四号、リポジトリを公開アップロードしました!
2015.05.22
平成27年度志賀直哉旧居特別講座(白樺サロンの会)始まりました。早、初夏。第一回講座は呉谷充利「志賀直哉の国語問題とひらがなー文字と文学ー」。志賀直哉の国語問題(1946)、言語の固有性と普遍性はまた21世紀 グローバル社会にみる文化の固有性と世界の共通性の問題につながる。
2015.05.01
月刊大和路ならら創刊200号記念号 「志賀直哉の奈良 旧居に文豪の眼差しを追って」 奈良女子大学名誉教授 弦巻克二さんインタビュー「作家が愛した春日原始林の自然」 興味津々の記事満載!
2015.04.09
りずむ第四号、刊行。AmazonあるいはContact usまで!
2015.03.20
平成27年度 志賀直哉旧居特別講座(白樺サロンの会)がはじまります。今年度は5月から12月まで、月一回(月曜日、10時40分〜12時10分)の講座で進行します。全体のテーマは「名作、名品、生の世界」。新しくフランス文学ご研究の東浦弘樹先生には「カミュ」についてお話していただきます。ご期待ください。平成27年度 志賀直哉旧居特別講座(白樺サロンの会)をクリックし、pdfをひらいてみてください。全講座の内容が分かります。問い合わせは「志賀直哉旧居」℡0742・26・6490まで。
2015.03.09
吉川仁子先生、「なら学東京講座」で作家、池田小菊と作品「ナハロフカ」についてご講演(会場: 兵庫県東京事務所 2015年3月7日)〜添付は、2014.4.19 付記事
2015.02.03
りずむ 第四号 近刊(四月刊行 予定) もくじを Site Menuに!Amazon 近日発売(平成27年4月9日 予約可)、または本ホームページ Contact us(右下欄↓)にご連絡ください。
2015.01.27
1月24日(土)志賀直哉旧居から若草山山焼き鑑賞会。みごとな花火が「春日なるみかさの」夜空に!主なき旧居の一隅に時が流れる。
2015.01.06
新年あけましておめでとうございます。「白樺サロンの会」は本年度末に『りずむ』第四号を刊行予定しております。ご期待ください!
2014.12.06
[重要なお知らせ] このたび読者の便に供したく、『りずむ』(創刊号、第二号、第三号)誌上にご発表執筆者の全文をリポジトリとして「白樺サロンの会 ホームページ」に公開掲載しました。ご関心のページまで、号ごとにダウンロードしてみてください。  白樺サロンの会
2014.10.28
石川玲子先生による「「英国モダニズム作家ヴァージニア・ウルフとキャサリン・マンスフィールドの描くパーティ」は文学的・社会学的な視点からの社交をめぐるお話でした。ご研究のヴァージニア・ウルフの思想に拠りながら、今日、見えにくくなった人の交わりをアカデミックな文学論を交えてお話しされました。深い人間観を伴うお話しで、志賀直哉秋期特別最終講座「高畑サロン、ふたたび」にふさわしい内容になりました。
2014.10.23
「相対論から解き明かす宇宙と生命」時間をテーマにする物理学的自然と生命のいとなみ。さながら名画を目の当たりにするようなお話でした。山口大学客員教授(時間学研究所)橋元淳一郎先生による第八回「高畑サロン、ふたたび」(白樺サロンの会)講座。…温度はマクロの世界に存在し、虹は生命の世界に存在する……。秋深まる古都、最先端の科学とそこに見る人間の生についてのお話は、そのまま芸術にさえ届くものでした。
2014.10.16
台風19号の接近で危ぶまれましたが、第七回「高畑サロン、ふたたび」、梁瀬先生による「続片輪車螺鈿蒔絵手箱の流転」が予定どおり行なわれました。この名宝の流転をめぐる長年のご追究は、歴史の真相に辿り着く道程の難しさを図らずも教えてくれています。
2014.10.01
「高畑サロン、ふたたび」第五回志賀直哉秋期特別講座は「志賀文学の技巧を探るー『剃刀』『城の崎にて』を中心にー」と題して生井知子先生にお話をいただきました。生井先生は白樺派、志賀直哉の文学について今日までご研究を積んで来られました。貴重なご研究の成果を発表していただき、さながら志賀直哉のペン先に触れるような講座になりました。
2014.09.28
平瀬礼太氏『〈肖像〉文化考』(春秋社)!堂々の書評「イメージに翻弄された近代日本」(日本経済新聞 SUNDAY NIKKEI 安藤礼二〈評〉平成26年9月28日付)「極めて人間的であり、すぐれて近代的な様相」が具体的にみごとに新たな視点に捉え出される。
2014.09.25
「高畑サロン、ふたたび」第四回講座は平瀬礼太先生の「《肖》《像》のはなし」。新刊『<肖像>文化考』(春秋社/2014年8月20日発行)の著者によるスライドを交えた貴重な「おはなし」。すでに東京新聞(9月21日付)、共同通信配信各紙に書評掲載。新刊『<肖像>文化考』、既刊につづいて今回も高い評価を得た気鋭の美術評論。ご一読を!
2014.09.19
第三回講座、呉谷充利「柳宗悦と志賀直哉ー日本のモダニズムー」(「高畑サロン、ふたたび」)が行なわれました(9月15日 月)。東洋の美の精神性において『暗夜行路』が完成。終章「大山の一夜」はその経験に他ならない。
2014.09.10
「高畑サロン、ふたたび」第二回講座、「夏目漱石『それから』ー代助のありようー』が志賀直哉旧において行なわれました。なお、本講座の吉川仁子先生は、平成26年4月23日、NHK6時過ぎの地方ニュース「ならナビ」と夜9時前の「なら845」ニュース番組の中で、『りずむ 第三号』掲載の池田小菊の未発表小説「ナハロフカ」についても解説。
2014.09.05
古都の秋の講座。 志賀直哉旧居「高畑サロン」へ散策の道 〜 学校法人奈良学園から
2014.09.03
「高畑サロン、ふたたび」平成26年度 志賀直哉旧居秋期講座(白樺サロンの会)がはじまりました。本年度第一回の講座は奈良女子大学名誉教授、弦巻克二先生による志賀直哉在住当時の高畑界隈をめぐる散策です。
2014.08.29
「《肖》《像》のはなし」(9月22日 2時〜3時30分 )は、 新刊『〈肖像〉文化考』(春秋社発行)著者、平瀬礼太氏による注目の講座!!
2014.08.07
「白樺サロンの会」の講座が志賀直哉旧居(学校法人奈良学園主催)において平成26年9月1日(月)から隔週ではじまります。8名の陣容です。
2014.05.27
『りずむ 第三号』掲載の池田小菊「ナハロフカ」が朝日新聞「文化」欄に「池田小菊 時代を読み解く感性(吉川仁子氏 記者発表)」の見出しで、大きく取り上げられました。(2014年5月26日付夕刊記事 近畿版)
2014.04.05
『りずむ第三号ー池田小菊未発表原稿「ナハロフカ(無能者」ー』(翻刻・解説/吉川仁子・弦巻克二)(白樺サロンの会)が刊行されました。
2013.10.25
宇宙の神秘--ギリシャ哲学から現代物理まで  橋元淳一郎   物理学は哲学と裏腹。古代ギリシア哲学から21世紀物理学までの道のりをこの見方から辿った興味尽きない人類の思想のドラマ!が語られる。
2013.10.18
傷痍軍人と美術  平瀬礼太 (*午後2時〜3時30分)  未踏の美術が拓かれてゆく。「再起の踊」(朝倉文夫)
2013.10.11
続片輪車手箱の流転  梁瀬 健 名品の顛末はまた隠れた人間のドラマとなって現われる。
2013.10.04
ノスタルジア ウィーン 中村一雄  
2013.09.27
あらたにご参加いただきました吉川仁子先生の講座 夏目漱石『行人』について―漱石と志賀の関わりにふれながら―
2013.09.20
夏目漱石と志賀直哉 呉谷充利  漱石の漢籍、直哉の美術とその文学表現、文体について。
2013.09.13
志賀直哉と禅 弦巻克二  「こんな良いお話をたったこれだけの人数(定員40名)で聴いていいのでしょうか」ご参加者の感想。
2013.03.30
りずむ 第二号 ー白樺サロンの会 五周年記念号ー 発行
2012.11.10
渋谷区旧常磐松志賀邸解体に伴う調査: 相愛大学 呉谷充利、奈良県立美術館 松川綾子、深谷聡。 1.書斎机(奈良高畑旧居一階志賀直哉使用)2.二月堂机(暗夜行路を完成執筆したものと思われる。上司海雲が志賀直哉に譲渡)3.クローバー型テーブル(当時の写真に写されている)4.陶器製傘立て(当時の高畑旧居写真に掲載)5.志賀直方に宛てた未投函の手紙(〈大正3年〉12月1日付 未公表)。(調査 平成24年11月10日)1.2.3.4については、学校法人奈良学園セミナーハウス「志賀直哉旧居」に寄贈。
2012.10.15
奈良と銅像 平瀬礼太 「銅像受難の時代」を免れた奈良の銅像、大台ヶ原の神武天皇像と高鴨神社(御所)の楠公像。
2012.10.08
幻の観音様とご対面   梁瀬 健  さながらミステリー・ハンターのごとき追求のドラマがつづく・・・。
2012.10.01
志賀邸、隣家中村義夫滞仏の記録「ノスタルジア」 中村一雄
2012.09.24
新たにご参加いただきました 橋元淳一郎先生の講座 「物理の時間、生命の時間」
2012.09.17
志賀直哉の文学 弦巻克二  『城の崎にて』『和解』『暗夜行路』が宗教的見方から読み解かれる。
2012.09.10
谷崎潤一郎と志賀直哉の観音像   呉谷 充利 ただの愛蔵品ではなかった。観音像は谷崎の小説のモデルとしてのみならず、さらに両作家の文学の根底に通じる。
2012.03.30
りずむ 創刊号: 奈良の数学者、岡潔の追憶〜「春雨やよもぎをのばす草の道」。
2012.03.30
『りずむ 創刊号』刊行 白樺サロンの会 平成24年3月30日発行
2011.09.02
平成23年9月、行方不明の谷崎・志賀の観音像(二階客間)の発見。
2011.08.22
高畑と景観 中村一雄    景観は人の心持ちとつながる。
2011.08.08
奈良の近代美術と戦争の時代-「懸崖ニ倚ル木炭増産」をめぐって- 平瀬礼太     戦時下の物資難・交通難のとき、庄田鶴友画伯により、実際に描かれた十津川村の炭焼き風景。なんともいえず、こころに深く響く作品。 
2011.08.01
片輪車手箱の流転  梁瀬 健 元々は法隆寺の寺宝だったという”国宝中の国宝”「手箱」の辿った道。
2011.07.25
志賀直哉の文学 弦巻克二    「直哉が直感した"自然と自分との一体感"は、禅宗に培われたものではなかったか」
2011.07.18
訪ねて来た小林秀雄 -モオツァルト- 呉谷充利   道頓堀で、突然鳴ったト短調シンフォニィの曲から小林秀雄は「モオツァルト」を書く。志賀直哉を尋ねた頃。
2010.08.23
志賀さんに会った頃  中村一雄 因に年譜をたどれば、志賀直哉が奈良を引き揚げるのは昭和13年4月、このとき画伯、3歳である。
2010.08.09
奈良高畑と美術家  平瀬礼太 「なぜ高畑周辺に美術家が集結したのか」「森々(もりもり)とした自然があって、風情の深さも他に類がない」
2010.08.02
志賀直哉をめぐる人々  弦巻克二     直哉と鏡花の出会いの定説(大正2年のロダン展)を覆す発見。『木下利玄の日記』から明治45年のロダン展と判明。貴重な研究成果の発表。
2010.07.26
志賀直哉と谷崎潤一郎の観音像   梁瀬 健    志賀直哉と谷崎潤一郎の一体の仏像を巡るエピソード。その後行方知れずになっている観音像追跡調査のはなし。
2010.07.19
志賀直哉旧居講座がはじまる。 「志賀直哉と奈良―奈良に流れる時間」 呉谷充利 「志賀の作品は古都・奈良の歳時記のような、現代が失った時間の流れと、古美術に刻まれる生命の鼓動とも言える"リズム"から生まれている」
2010.01.25
直哉の時代に戻された志賀直哉旧居の二階客間から眺める若草山の山焼き。春を告げる古都奈良の風物詩。
2009.05.02
平成21年5月、学校法人奈良学園により志賀直哉旧居復元工事が完成し、全面公開。
2009.05.02
志賀直哉旧居復元工事 竣工式参列。
2008.10.04
平成20年10月4日、「志賀直哉旧居保存運動三十周年メモリアル」開催 於: 奈良女子大学記念館講堂
2007.11.24
平成19年、白樺サロンの会の活動はじまる。講演、呉谷充利「エキゾチシズムの時代ー奈良高畑の遺産」(於: 中村家主屋 旧足立源一郎邸)
『りずむ 第三号ー池田小菊「ナハロフカ」(無能者)』読者からの手紙です。

「りずむ 第3号」お送り頂き有難うございました。「ナハロフカ」ゆっくり読んでおります。私が在満時代に得た情報と重ね合わせ感無量でした。
ハルピンはエキゾチックな街として言われてました。白系ロシヤ人が何万人とおり、ロシヤ寺院、デパート等があり住みたい街でした。(中略)思いつくまま、なつかしさのあまり書きましたが有難うございました。私も今年で84歳になります。中国では老人は数え年で言いますので「我此 虚歳 八十五歳 我属?馬」私は数え年で85才、私は馬年ですと言います。昨日も満州の学校の会が大阪でありましたが、段々減ってきてさびしい限りです。・・・もう一度満州へ行きたいですが、体が無理の様です。(後略)(奈良市在住 平成26年5月2日)



『りずむ』の由来

 

志賀直哉はつぎのことを述べている。

 
(すぐ)れた人間の仕事—する事、いう事、書く事、何でもいいが、それに触れるのは実に愉快なものだ。自分にも同じものが何処かにある、それを眼覚まされる。精神がひきしまる。こうしてはいられないと思う。・・・

いい言葉でも、いい絵でも、いい小説でも本当にいいものは必ずそういう作用を人に起す。一体何が響いて来るのだろう。

芸術上で内容とか形式とかいう事がよく論ぜられるが、その響いて来るものはそんな悠長なものではない。そんなものを超絶したものだ。自分はリズムだと思う。

このリズムが弱いものはいくら〈うまく〉出来ていても、いくら偉らそうな内容を持ったものでも、本当のものでないから下らない。小説など読後の感じではっきり分る。作者の仕事をしている時の精神のリズムの強弱—問題はそれだけだ。…(後略)。」(「リズム」昭和六年)


   
前三号の『白樺サロン』を改称した『りずむ』の名は、志賀直哉が奈良高畑の旧居で書いたこの一文から取り出したものである。本誌の創刊はこの志賀直哉の思索に拠りながらよりひろいテーマ性をもって新たな出発をはかっている。


                                                                                                                                                  白樺サロンの会 
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